楽園の獅子王

楽園の獅子王 (ショコラノベルス)

楽園の獅子王 (ショコラノベルス)

恋人に振られ自暴自棄になっていた真幸は英国へと旅立ち、とある貴族の館で気を失って倒れてしまう。館の主エドワードは彼を助けるが、真崎を監禁してしまう。
真幸視点ですので、エドワードの考えていることが分かりませんので、こちらも真幸と一緒に不安になったり、良い噂を聞かない青年なので、本当のところはどうなんだろう、とこちらもドキドキします。
話の展開としては無理なところもなく(結局、最後には酷い扱いだった理由も明かされますから)、綺麗に纏まっていました。読んでいて安心感を持てるのは、流石です。
しかし、綺麗にお話が進みますので、ある意味もったいないなぁと。これだ、と印象に残るシーンがあまり浮かんできません。…恋に不器用なエドワードと、感情を表すことが出来なかった真幸が、どのように変わっていくか楽しんで下さい。
なんたせかんだ言って、結構気に入ったお話でした。